どんなに抵抗をしても、智久は止めるどころか、制服のボタンを外し始めた。


「お願い!止めて」


両手は抑えられ、動けない。


佑斗、助けて…。


お願い…。


そんな風に祈った時だった。


外から、血相を変えて一人の男が走ってきた。


「智久さん、奴ら来ましたよ!」


その言葉に、智久はすぐに反応すると、動きを止めた。


「由奈ちゃん、来てくれたって。あんたのフィアンセ」


「えっ?佑斗が…?」


周りの男たちが、緊張しているのが分かる。


「向こうも、30人くらいです」


男の言葉に、智久はニヤリと笑った。


「決着を着けようぜ。今度こそ」