部屋に恐る恐る入ると、佑斗は何かを見ていて、それをカバンに収めていた。


「あの…。佑斗…」


どうして私は、いつも佑斗を怒らせるのだろう。

こんな調子で、本当に結婚ができるのか…。


すると、佑斗は眉間にシワを寄せて、怖い顔で私を見た。


「お前は、何でいつもオレをイライラさせるの?」


その声に、私は恐怖心を覚えて、何も言えず立ち尽くしてしまった。