あ~、帰りたくない!


そう思っていても、一日はあっという間に過ぎた。


「晴彦~!帰りたくないよ」


半泣き状態でそう言うと、晴彦は困った顔をした。


「オレだって嫌ですよ~。怖いのは一緒ですから」


もう嫌~!!


「ねえ、帰ったら、私殴られるのかな?何されるんだろう」


想像するだけでも怖い。

すると、晴彦は真顔で言った。


「少なくとも、佑斗さんは由奈さんに危害を加える事はしませんよ!」


そうキッパリと、言ったのだった。


まるで、私を咎めるかの様に。