「だって、登下校も学校にいる間も、ずっと晴彦と一緒よ?この間なんて、トイレの前で待ってたでしょ?」


全く、気が抜けない毎日だ。


「いや、やっぱり由奈さんが心配で…」


ちなみに、学校にいる間は、晴彦は私を名前で呼ぶ。


「何が?どうせ、私の行動を逐一、佑斗に報告してるんでしょ?」


図星なのか、返事に詰まっている。


この間なんか、佑斗と廊下ですれ違っても、目も合わせてくれなかった。

まるで、他人の振りだ。

そのくせ、行動を監視するなんて。


「ねえ、たまには一人で行動しちゃダメ?息が詰まっちゃう」