翌朝、目覚めると、佑斗の姿はなかった。


「もう起きて、出て行ったのかな?」


まだ、少しボーッとする頭でベッドを降りると、脇にあったサイドボードに、メモ書きが置いてあるのを見つけた。


“シャワーを浴びてるから、部屋にいろ。 佑斗“


「何よ。これ…」


思わず、吹き出してしまった。


子供じゃないんだから。

何度もメモを読み返しながら、少し心が温まる。

怖い所もあるけれど、不思議と優しさも感じられる。


佑斗って、何だか不思議な人…。