私の部屋は、それまでの部屋とは違い、モダンなインテリアになっていた。


ベッド、クローゼット、チェストに鏡台もあり、全てが少しくすんだ緑で統一されている。


ここだけ、ヨーロッパかどこかの部屋みたい。


広さも充分あり、クリーム色の二人掛けのソファーまであった。


しかも、部屋にシャワー室や洗面台まであるのだ。


「まるでお姫様みたい…」


思わずそう言った時、初めて佑斗が笑った。


「お姫様じゃなくて、姐さんだけどな」


その笑顔に、悔しくもドキッとしてしまった。