「ここが、お前の部屋」

そこは、奥の部屋だった。


目の前には大きな窓があり、桜の木が見える。


「キレイ」


思わず、縁側に近付いて、驚いた。


まるでSPのように、組員が二人、立っているではないか。


「あ、あの人たちは…?」


「ああ、一応セキュリティはかけてるんだけど、念の為に立ってるんだよ」


へえ~。


全然、落ち着かないんですけど。


もう、本当イヤだ。