堅苦しい挨拶が終わると、みんなで宴会になり、続々といろいろな組の人たちが、挨拶にやって来た。


「もうすぐ、洸輝と美紅も来るよ」


「本当?」


楽しみだ。


「毎年、正月には来るから」


なるほどね。


だから、これからずっと会えるって言ってたんだ。


「由奈、ちょっといい?」


みんな盛り上がり、騒々しい中で、佑斗と二人、その場を抜けた。


「何?何?どうしたの?」


着慣れない着物のせいで、歩きにくい。


佑斗は、隣の部屋へ入ると、ドアを閉めた。