「溺愛・・・?」


その言葉に、思わず照れてしまう。


「だってさ、ちっとも由奈ちゃんに会わせてくれないし、晴彦は影武者の様に引っ付いてるし、何より羽山組を解散させたしね」


言いながら、洸輝は噴き出した。


「本当ね、あいつが~って感じなんだよ」


「そんなに?」


あまりにも洸輝が笑うから、こっちが恥ずかしくなってくる。


「あいつってさ、この世界じゃ結構、有名なんだよ。強いし、カッコイイし、組も大きいし。そのあいつが、女の為にそこまでするか!?って感じでさ」


「そうなんだ・・・」


そう言われて、少し反省をした。


そうよね。


忘れかけていたけど、佑斗は私をずっとずっと、守ってくれてたんだもんね・・・。


「もう少ししたら、帰ろうか?佑斗が心配する」


洸輝に言われて、私は軽く頷いた。