「そこまで聞いたんですか?けっこう頻繁に、美紅さんは泊まりに来てましたよ」


「そうそう、若旦那は美紅さんが来ると、オレたちを近付けなかったもんな」


そう言いながら、みんなは笑っている。


へぇ~。


そうなんだ。


きっと、エッチな事でもしてたのよ。


やっぱりか…。


何となく予想してたとはいえ、かなりショック…。


私は立ち上がると、部屋を出ようとした。


「若姐さん!」


晴彦が呼び止める。


「用事、言われてたのを思い出した」


晴彦たちに怪しまれない様にしなきゃ。


そのまま私は、家を出た。