どうせ、佑斗に聞いても、美紅さんの事は教えてくれないだろう。


だから、みんなに聞く事にした。


もちろん、カマかけてだけど。


「そういえば、美紅さんが、しばらくうちに居るって聞いた?」


「聞きました!聞きました」


みんなは、頷く。


「佑斗、嬉しそうだったな~。聞いた通り、二人は仲良かったんだね?」

本当は、何も聞いてないけど、適当に怪しい感じの事を言ってみる。


すると、


「そうなんですよ。若旦那が唯一、仲良かった女性って、美紅さんだけでしたね」


そうなんだ!!


そこまで…。


「なるほどね、だから、二人って付き合ってたんだ?」


どうしても知りたかった事を聞いてみる。