「ちょっと待てよ」


追いかけて来る佑斗を無視して、外に出ようと玄関まで行った時だった。

「おお由奈ちゃん、それに佑斗も。ちょうど良かった」


お義父さんが、何と美紅さんを連れて立っていた。


「美紅!どうしたんだよ?」


佑斗が驚いて駆け寄る。

「実は…。恥ずかしい話しなんだけどね」


バツ悪そうに、美紅さんは佑斗を見た。


「うちの家族で、風邪が流行っちゃって、治まるまでここでお世話になる事になったの」


ええ~!!


美紅さんが…?