信じられない・・・。


何とか部屋に戻った私は、放心状態だった。


あの後、佑斗は、軽く美紅さんを抱きしめると、体を離した。


「戻ろうぜ。みんなが探すから。美紅が見えなくなると、大騒ぎになるんだよ」


そう言って二人で笑い合うと、戻って行ったのだった。



「この世界には、きっと当たり前の様に、第一姐さん、第二姐さんがいるのね・・・」


そう言うと、晴彦はかなり動揺して私を見た。


「ち、違いますよ!美紅さんは、あまりにもバックが大きすぎるんで、さすがの佑斗さんも冷たくあしらえないんです」


だからって、キスする?普通。


「私には、理解できない・・・。だって、あの調子じゃ、これから先もこんな感じなんでしょ?」


その時だった。


佑斗が部屋へ戻って来た。