佑斗を見たい。


私は、目をゆっくりと開ける。


「由奈!!」


すると、私の手をしっかりと握っている佑斗が見えた。


「私…。生きてる?」


「由奈!」


「由奈ちゃん!」


「若姐さん!」


声がする方を見ると、涙を流して泣いている両親と、お義父さん、お義母さんがいた。


晴彦は、目を真っ赤にしている。


「オレ、先生を呼んで来ます!」


そう言って、走って病室を飛び出した。


「佑斗…」


まだ体は重く、喋る事すら精一杯だ。


「お前さ、三日も意識がなかったんだよ」


佑斗は、見るからにやつれ、無精髭も生えていた。