「遅いっスねーもうそろそろ
来てもいいと思うんですけど…」
「百瀬くんのことだもん、めんどくさいんだよ」
1年生2人がそんな会話をしている。
どうやら、この2人は付き合ってるらしい。
だから、結構かっこよさ気な七瀬くんは紅愛には掴まんなかったってこと。
…それにしても…
あたしなんか彼氏いたことないのに・・・。
「・・・もう1人の1年生知ってんの?」
この短時間で結構打解けたらしい神崎くんが、1年生に聞く。
「あぁ、はい!」
「一緒に入る約束したんですよ、生徒会に」
七瀬くんはゲームから視線を逸らさないけど、爽やかな返事をくれた。
…早くしてくれないと入学式始まっちゃうんだけどなぁ…。


