「・・・・・・まさか。
ちゃんと立候補者は3人だよ。
1人はまだ来てないみたいだけどね」
パソコンを見たまま南雲先輩が言う。
南雲先輩はインテリ派に見えて結構性格が悪い。
「おっせーな、寝坊かよ・・・。しめるぞ」
ポキポキと指を鳴らす鳴海先輩。
この人の性格は見たまんま。あんまり仲良くないし。
「まぁまぁ。
もうちょっとで来るんじゃないかな。
俺はその間雑誌を読んでるだけだし」
可愛い女の子たちが載ってる今時の女子高生が読みそうな雑誌をぱらぱらとめくりながら言う伊織先輩。
「ねっ、誰だろうね1年生!!
男の子かな、かっこいいかな??」
隣で紅愛がはしゃいでいる。
「・・・・・・どうでもいいよ・・・。」
あたしは呆れた顔で紅愛に返事をするのだった。


