で、ここからあたしもゆうちゃんも1人でがんばらなくちゃならないんだけど。
「ゆかちゃんを褒める」か。なんて言えばいいのかな。
やっぱり「ゆかちゃんってやさしいね」とか?
う~ん。こういうのじゃだめかな。
「こっちゃん、どうかしたの?」
ふいに話しかけてきたのは、さっちゃん。
お、さっちゃんなら良いこと思いつくかな。
「え、盗ったのぉ!?」
ナオちゃんのハンカチのところまで話したとき、さっちゃん叫ぶ。
「こ、声が大きいよ」
「なんかすごいことやってると思ってたら、そんなことまでしたの!?」
「う、うん」
「それにそう言うってことは……悪いって分かってて盗ったの?」
―――え?あたしはただ、バレちゃいけないと思って……。
「だから、なんでバレちゃいけないって思ったの?悪いことって分かってるからじゃないの?」
低いさっちゃんの声。お、怒ってる……。
その時思い出したのは、ゆうちゃんの心配そうな顔。
―――もしかして、ゆうちゃんは心配してたんじゃなくってイヤだったのかな。
悪いことしてるって気付いて。

