ナオちゃんは男だけど、遊理兄ちゃんみたいに力はないのか。
じゃあ……。
「ゆうちゃん、こんなのはどうかな?あのね……」
ゆうちゃんはちょっと心配そうな顔をしたけど、これならきっとうまく行く!
よし、さっそくやるぞ!
「オレが……やるの?」
「うん!2人のためだよ!」
このさくせんはね、まずゆうちゃんがナオちゃんのハンカチをそっと取るの。
そして、ナオちゃんが「ハンカチ落とした」って気付いたら成功!
きっとゆかちゃんは必死でさがす。そしたらきっと、ナオちゃんは「ゆかちゃんはいいこだな」って思う。
おねえちゃんの持ってるマンガは、そうやって2人は仲良くなっていくんだ。
「ってことで、ゆうちゃん!がんばって!!」
「う、うん……」
ゆうちゃんはそーっと、そーっと2人に近づく。2人は今、年少・すみれ組の「ヨーヨーやさん」でヨーヨーをとってる。
ポケットのハンカチは少し出てて、集中してるナオちゃんからはとっても取りやすいはず。
いけ!今だ!ゆうちゃん!!
そっとゆうちゃんがハンカチを抜いて、ダッと走ろうとした、その時。
「きゃっ」

