ひみつのはら


 え。ゆうちゃんのお母さん、見たことないのってもしかして。

「病気、なの?」

「うん。でも、もうちょっとで治るって。だからね、平気だよ!」

 いつもみたいに、ひまわりみたいに笑うゆうちゃん。

 ゆうちゃんは……強いな。やっぱり、あたしとは全然ちがうね。

「いこ、こっちゃん!」

「うん!」

「あ!この子すごいね!」

 またふいにゆうちゃんが止まって、あたしは思いっきり転ぶ。

「こっちゃん!だいじょうぶ!?」

 ……いたい。あたし今、泣いてるの?笑ってるの?

「な、何がすごいの?」

「これ!オトナだね~」

 それは、ゆかちゃんの短冊だった。去年あたしが似たようなこと書いたこと、ゆうちゃんは覚えてないのかな。

 ちょっとあたしが苦笑いしていると、べつの2人組が来た。

「ナオちゃんのどこ~?」

「確かそっちの方だよ」

 この声は、ゆかちゃん!と、ナオちゃん。

「ゆうちゃん、この短冊、あの女の子のだよ」