ひみつのはら


 1日中考えて、結局分かんなかった。

 

 幼稚園が終わって、またあたし達はチューリップ組にやってきた。

 荷物を決められた場所に置いて、みゆきちゃんの元に行ったら……いました、しげるくん。

 笑わないしげるくんが目立たないのは、分かってる。

 いつもその分、隣のみゆきちゃんがにこにこだから。

「ねぇ、みゆきちゃんとしげるくんって……いつから友達なの?」

 少し勇気を出して、訊いてみた。

 全部じゃなくていい。でも、少しだけでも知りたいんだ。

 もしも、もしも「笑えない」だったら―――力になりたいから。

 ……あれ?あたし、いつの間にこんなふうに思えるようになったんだ?

「えっと……いつからかな~、しげる」

「……」

 お互い顔を見合わせる。でも、答えは出なさそう。

「気付いたらそばにいた。そんなかんじかな?」

 それってまるで、家族みたい。

 あたしが言ったら、みゆきちゃんは「そうかな」と照れたように笑った。

「家族か。そうかもね~。あのね、みゆきんちとしげるんち、お隣さんなんだよ。だからいつも会えるんだ」

「そうなんだ。じゃあ、あたしとさっちゃんみたいなかんじなんだね」

「……うん」