ひみつのはら


 たっくんは、みにくいあひるのこ。


 生まれたおうちではいじめられるだけだから、いじめる人のいない場所を探しに出た。


 1人で?


 ――ふと、たっくんの病室に来た大人たちを思い出す。


「ちがうよ。たっくん、自分から隣町に行くんじゃない。あの大人たちが連れてこうとしてるんだよ!」


 そうだよ。だってたっくん、やめないって言ったもん。


「……そう、かも」


 さっちゃんもハッとする。


「さっちゃん!何とかして、たっくんを守ろう!」


 先生がいなくなったあと、2人で考えた。


 でも、どうやって?


「たっくんのこと、お母さんから聞いたの。わたしもお手伝いするよ!たっくんいなくなったら、いやだもん」