ひみつのはら


 でも、なんであたしが渡すハメに!?


「たっくんと半分こだけど、どうぞ」


 それから、ゆうちゃんに渡すのがなんでさっちゃん!?


「わあ、さっちゃんありがと~」


 えーん、その笑顔、あたしが受けとりたかったのに……。


 たっくんなんてさ、


「……。何かあった?」


 何にもないよ!


 だけど、手渡すときに触れたその手を見たら、文句なんて言えなかった。


 あたしの手の、半分くらいの細さ。


 ―――あたしたちさえ、信じられないのかな。


「食べたいときに食べてね。毒とか入れてないから」


「……毒?じゃあやめとく」


 だーかーらー!!


 って、あ!この感じ、ひさしぶりだ。


 最近ケンカどころか言い合いもしてなかったもんね。


 たっくんを見たら、たっくんも少しハッとしたみたい。


「へえ、2人は仲良しなんだ」


「そうなんです。なのに2人とも素直じゃなくって」


 って何言ってるの!ゆうちゃんのお父さんにさっちゃん!!