ひみつのはら


 ゆうちゃんのお父さんがいうには、病室の前でみさきちゃんと話しているのは“じそう”って人たちなんだって。


 お地蔵さんみたいな名前だなーって思ってたら、本当に子どもを助けてくれる人たちなんだって。


 そんな大人もいるんだ……。


 そこまで説明されたとき。その“じそう”さんたちが病室に入ってきた。


 そこからは、なんだかジェットコースターみたいに忙しく人が動いた。


 “じそう”さんたちは、いろんな人に話を聞く。


 そのたびに誰かが外にでる。


 あたしとさっちゃんも外にでて、話を聞かれたよ。


「2人がたっくんを助けてくれたんだよね。どうして、たっくんが危ないって思ったのかな?」


 やさしそうな人たちだった。でも、あたしたちは答えられない。


 だって、人の家に勝手に入ったりしたもん。ドロボウと同じだよね……。


 しばらくそうしてたら、おねえちゃんが言ってくれた。


「2人とも、色々あって……きっと思い出したくないことだってあります。
私達から、ゆっくり聞きますので……」


 それで、あたしたちのお話しは終わった。


 おねえちゃんたちも話を聞かれてて、その間、やっとたっくんのそばに行けて。


「たっくん、おみまい」