首を音がなるくらい横にふろうと思ってた。
だけど、また風が吹いてきたんだ。
やさしくて、おだやかな気もちになる風。
―――そうだ。あたしは、たっくんの友達。
だから、たっくんを捜しに来たんだ。
「さっちゃん、行こう」
ゆっくり足を踏みだす。草のやわらかさが気もちいい。
さっちゃんがついて来てるか分からないけど、でも。
あたしはただ、まっすぐ、その木に向かって歩きだした。
♪
夢でもあたしは、この場所に立っていた。
そして、ここでのはらとお話しした。
でも、今お話しするのはのはらとじゃない。
―――木の根元にちょこんと座ってる、たっくんとするんだ。
「こんなところにいたの?たっくん」

