ひみつのはら


 昼間晴れてた空は、いつのまにか真っ白になってた。
 

 暗い白。冬だから、風はとってもつめたい。


 だけど、そののはらの真ん中にある木だけは変わらない。


 前とおなじ、やさしい風をくれるの。


 それを見て、感じるとね、なんだか穏やかな気もちになるんだ。


 どうしてかな?


「キレイな所だね」


 さっちゃんがつぶやく。ホントにはじめて来たんだ。


「あれ?あの木の下……ほら、根元の所」


 いきなりふつうのしゃべり方になって、ちょっとビックリ。って、なに?さっちゃん。


「何かある。……お人形?」


 さっちゃんの指さす方には、たしかに人かげみたいのが見える。


 でも、ぜんぜん動かない。
 

「たっくんかな!?……動かないけど」


「やっぱりお人形かな……それか人型に見える何か?」


「ちがうよ!たっくんだよ!」


 なんでだろう。ぜったいたっくんな気がする。


 でも……なんでケンカ友達のあたしが、さっちゃんより先に分かるんだろ?


「それは、やっぱりホントは2人が大の仲良しだから……」


「ち、ちが……」