ひみつのはら


「そうだ!まえ、ゆかちゃんの家からも行ったことあるんだ。1回ゆかちゃんの家に行ってみて……」


「ここがどこかも分からないのに、行けっこないでしょ!!」


 さっちゃんのツッコミに、にが笑い。そうだった。


 だけど、このままじゃずっと……。



「さっちゃん、ごめんね。……わかんない」


 やっぱり、夢は夢なんだ。


 あんなこと言っといて、なにも役にたってない。


 それどころか、さっちゃんにまでこんな思いさせて……。


「そんなのとっくに分かってるよ。だから今、2人でがんばってるんでしょ?」


 さっちゃんは、ちょっと呆れたような、笑っているような――明るい声で言った。


 ―――あれ?怒ってない?


「もー、まだ直ってなかったの?すぐ自分のせいにするクセ。
そりゃ、言い出したのはこっちゃんだけどさ。ここまでこっちゃんに着いてきたのは、あたしがこっちゃんを信じてるからなんだからね」


 さっちゃんは、まっすぐあたしを見て言い切った。


 ――信じてる。


 今まで、そう言われたことあったっけ?


 「信じてもらえた」って、思ったことは何度もあるけど、言われたのははじめて。


「言っとくけど、今のこっちゃんを信じてるのはあたしだけじゃないからね。