ひみつのはら


「だって、必死になってるときに辿りついちゃう所なんでしょ?

たっくんはたぶん……発表会に出るために、あの家を抜け出したんだよね。
だったら、必死になってるんじゃない?」


「……そう、かな。そうだね!」


 急いであたしは、


「飛鳥先生!あたし、ちょっと捜したいところがあるから、先に幼稚園行ってて!」


 ってお願いした。
 

 先生は――あたしたちのお話しを聞いてたのか、「はーい」っておろしてくれた。


「こっちゃん、案内たのむよ!」


「うん、こっち!」


 ちょっと通りすぎた公園までもどって、そしてーーーあたしたちは駆けだした。




             ♪





 公園を過ぎて、どれくらいたったのかな。


 いっぱい歩って、道にまよって。


 途中でお父さんを見かけて、あわてて走って。


「こっちゃん、ホントにこっちなの?」


 それなのに、のはらには着かない。