ひみつのはら


 そんなふうに思ってたからかな。なんだか、あの日の夢にまた入っちゃったような気分になった。


 じゃあこの道曲がったら、あのさみしい公園があるのかな。


 で、そこからずっと歩くと、あののはらに出て……。


「そういえばこっちゃん。さっき、『連れ出して』って言われた、とか言ってたよね」


 ふいにさっちゃんに聞かれる。


「誰に言われたんだっけ?」


「のはら。知ってる?悲しいときとか、なにか必死になってるときに辿りついちゃうのはら」


「え?なにそれ。知らない」


 さらっと言われてあたしはビックリする。


 あれれ?さっちゃんは行ったこと、なかったの?


「行くも何も、今はじめて聞いたよ。絵本か何かのお話?」


「ち、ちがうよ!ホントにあるよ!場所は……わかんないけど。でもね?」


 そこまで行ったとき、道の先にある公園を見た。



 小学生くらいのお兄さんたちが遊んでる、夢とおんなじ公園。



「さっちゃん、あの先にね、そののはらがあるんだ」


「え、ホントに?……もしかしてたっくん、そこにいたりして」


「えー、よりみちしてるってこと?そんなことするかなー」


 笑うあたしに、さっちゃんはマジメに答えた。