ひみつのはら


 お父さんは2階に行って、さっちゃんもそれに続く。


「待って、さっちゃん。たぶん、たっくんはお外だよ」


「え?あ、そっか。たっくんが中から外に行ったから、鍵が開いてたんだ」


 これでお父さんの先をこせる!外に出たら、ちょうど飛鳥先生が車を動かそうとしてた。


「飛鳥先生!」


 ――飛鳥先生が、信じてくれたか分かんない。だけど、あたしたちの話を聞いて、先生は言ってくれた。


「幼稚園に行ってみよう」って。


「乗って。途中にいるかもしれないから、2人で見てて」って。


 でも、なんで幼稚園なんだろう?


「こっちゃんの話だと、たっくんは発表会に出たがってたんだよね?でも、衣装とかもないし、じゃあ幼稚園に行ってみようって考えたかもしれないからね」


 なるほどー。


 遠のくたっくんの家の玄関を見ながらーー思いだした。あれも、夢に出てきたんだ。


 空が暗くなってきたから分かったのかな。でも、なんかちがう。


「先生の言った通りなら、朝早くに出たのかな。寒い思いしてないといいけど」


 あ!それだ。あれ、お日さまがのぼる前だ!



 ……もしかして、あたしのあの夢って、たっくんの体験だったりして。


 未来のお話を夢に見る……って、すごいことじゃない?!