ひみつのはら


 あたしが大きい声出したからかな。たっくんのお父さんが、後ろにいた。


「もー!!こっちゃあああんッ!!」


 さっちゃんが小声で怒る。ご、ごめんなさい……。


 お父さんの方も、すっごく怖い顔してる。


 お、怒られちゃう!どうしよう!?


「……早く、出なさい」


 一言言われて、さっちゃんが「行こう」ってあたしの手を引く。


 だけど、なんか、あれ?って思ったの。


 お父さん、あたしたちを見てないで……。



「た、たっくんのお父さん」


「――何だ」


「たっくんなら、あそこに……」


 さっちゃんは、「は?」ってあたしを見た。


 お父さんは、バッ……ってあたしの指した方を見た。


「――いないじゃないか。何を言っているんだ」


 ああ、やっぱり。


「たっくん、このお家にいるんだ」


 さっちゃん、おねえちゃん、みんな。


 あたしの予想、合ってたよ。