「ま、あたしもたっくんのこと聞きたいしね」 そう笑ってくれた。 だけど。 「もしもし、小林さんのお宅ですか?私、緑幼稚園年長組の、宮本桜といいます」 「同じ年長組の、小川このみといいます。あの……拓人くん、いますか?」 おねえちゃんがおむかえに来れない日、あたしとさっちゃんはいっしょに帰って、計画を実行した。 『タクト……?家には、そんな名前の子はいないが。 それどころか、家は年寄りの一人暮らしなんだが』