「ウソつくな。もうバレてんの!」
あたしがため息をつきながら言ったその言葉。
なにげない会話だと思ったら、おおちがい。そのあとの答えに、誰もがポカンとすると思うな。
『やめない けど もう 行けない 』
「……。へ?」
『だから もう ……』
「な、12月はまだだいじょうぶでしょ?」
たっくんは、なんて言いたいの?イミ分かんない。
だけど、最後に聞いてみたんだ。どうしても気になって。
「たっくんは……幼稚園、ううん、発表会、来たくないの?みさきちゃんたちに、見てほしくないの?」
お引っ越しとか、やめるのとか、ぜんぶ大人のつごうだよ。
たっくんは、本当は……どうしたいの?
しずかな時間が流れる。おたがいだまったまま。
だけど、ぜんぜん1人ってかんじがしなかったの。
電話なのに、まるで、たっくんが目の前にいるようだったんだ。
『……発表か きたい……』

