「えーと、明日劇を全部通してやってみるから、セリフを言えるようにしてきてください」
『ボク 役 なに?』
「もう、おたよりもらったでしょ?“おばあさんのネコ”だよ」
『…… りがと 』
「あ、いや……。それから!明日劇の衣装を渡すから、おっきなふくろを持ってきてください」
『…… なかったら、 すれば……』
「え?なに?ホントにデンパ悪いね〜。たっくんたち今どこにいるの?」
――たっくん、どこに行くの?
「さっちゃんもゆうちゃんも、みんな心配してるよ?ホントに……幼稚園、やめちゃうの?」
あれ?あたし、連絡網だけのはずだったのに。
『え ど して ?』
……やだ。なんで……。
「遠くにいっちゃうの?だったらせめて、発表会は来てよね。たっくんのせいで、梅組男女仲間われしてんだから。
あたしたちがはやく決着つけないと、仲良く卒園できないんだからね!」
なんであたし、こんなに話してるんだっ!
『 よ ちえん やめない 』

