ひみつのはら


 ……ん?そんなことより。


「それって、ゆうちゃんのこと?」


「……そうだけど?」


 やっぱり!あとで探そうと思ってたけど、今ここでたっくんについていけば。


 もしかしたら、お昼もいっしょに食べられる!


「先に言っとくけど、来ないでよ」


「ま、まだ何も言ってない。たっくんにはメ―ワクかけないから、いいでしょ?」


「来ること自体がめいわく」


「ケチーッ!」


 またまたケンカ……かと思ったけど、なんかへん。


 ――あ、そうだ。たっくんだ。


 なんかたっくん、フラフラしてる?ほんと少しだけど。


「たっくん、だいじょうぶ?つかれたの?」


「……。ほっといて」


 こいつは……せっかく心配してやったというのに……!


 いつもならここで、さらに激しくなるケンカ。


 そしてそれを止める、さっちゃんのこわ~い声が聞こえる。


 毎回毎回そんなで、いい思いなんてだれもしなかった。


 でも、ね。


 まだ、その方がよかったのかな。って、今は思うんだ。