ひみつのはら


 でも、終わらなかったの。


「お、落ち着こうか。由紀ちゃん」


 と、みさきちゃんが言ったから。


「いいえ!ここはビシッと……て、え?美咲先輩!?」


 と、おねえちゃんが言ったから。


「いやー久しぶりだね~。卒業以来だから、5年ぶり?」


「う、うそ!お久しぶりです~」


 どうやらこの2人、高校生のとき同じ部活だったらしい。


 偶然って、おもしろいね~。


 あたしはそれ以上怒られなかったし、よかったよかった。


 で、あたしがお医者さんにみてもらい終わった後も、2人は話し続けてて。


「……あれがこっちゃんのお姉さん?」


 あたしとたっくんはベンチに座って待つことに。


「そ。なんか、みさきちゃんと同じ高校だったんだって」


「へぇ……」


 そう言ってみさきちゃんを見つめるたっくんを見て、あたしは思った。


 さっき、「おねーちゃんがいない」って言ってたとき、たっくんやっぱり、さみしそうだった。


 やっぱり……。


「たっくんってさ、みさきちゃんのこと……キライ?」