ひみつのはら


「う、うそ。って、どうしてそれでいないって……」


「ちがうの?」


 ち、ちがいません。


「な、なんか……ごめんね。じゃあ、今日はお父さんと?」


 ―――これがイヤなんだ。かわいそうって思われるのが。


「おねえちゃんと来ました。でも、メイワクかけたくなくて……自分でしょーにか行こうって……」


 もう、いいかな。これくらい言えば分かるよね?


「そっかー。こっちゃん偉いねー」


 また「かわいそう」って思われるかと思ったら、みさきさんは笑顔でほめてくれた。


 しかも、……「こっちゃん」?


「あ、私も『こっちゃん』って呼ぶね。私のことは『みさき』でいいから。良かったら、私が小児科まで連れて行っていいかな?」


 見た感じ、おねえちゃんと変わらない年のみさきさん。それなのに、こんな年下によびすてを許すなんて。


 みさきさん……みさきちゃん!いい人だ!!


「じゃあ行こ。……えと、一緒に行く?」


 たっくんにはなんだか冷たい?けど。


「でも、そっかー。仲、良いんだー」


 あたしたち見て、ゴカイしてるけど。……あれ?