ひみつのはら


「み、見えちゃったの!さがして見たわけじゃないからね!」


「……ふーん」


 な、なんだその目は。


「それより!そのお姉さんは?あたしが使ってるから、どっか行っちゃったの?」


 ちゃんと聞いとこうと思って、たっくんを見る。


 そしたらたっくんは―――困ったような、怒ったような、悲しそうな……よくわかんない顔をしてた。


「それが……ボク、おねーちゃんのおみまいに来たんだけど……そのときから、いないの」


 な、なんと。


「ええと、おトイレかな?それとも、外行ってるのかな?」


 思いつくことを言ってみたけど、たっくんは頷かない。


 こ、こいつ……っ!


 思わずムッとしたとき。


「……。あれ!?」


 ガラッとドアが開いて、1人の女の人が入って来た。


 わぁ、キレイな人!……はっ。お、おねえちゃんの方がキレイだけどね!


「じゃなくて!お、おじゃましてます。あたし、あの……!」


「えーと、これの友達、かな?」


 その人はたっくんを指して言う。ガクガク頭をたてに振ったら、すごく痛くなって。


「お、落ち着いて。取って食べたりしないから、ねっ?」