今の声は、だれの声?
「こっちゃんの隣にいる桜だよ。あのね、まえお兄ちゃんが友達とやってたんだけど。みんなでお祝いパーティーするの!
みんなそれぞれプレゼントとかおかしを持ってきて、ナオちゃんにあげるの!どう?」
さっちゃん……なんてことを思いつくんだ!!
あたしと同じで、みんなも顔をぱぁっとさせる。
「いいね!それ。いつやる?どこでやろう?」
「日曜日だったら、わたしの家でできるよ。わたしのおかあさんお菓子作りすきだから、ケーキ作ってもらうね」
「すごーい!あ、でもナオちゃん芸能人なら忙しいんじゃない?」
みんなワイワイ言い合って、すっごくもりあがってる。
楽しそうだな。あ、もちろんあたしも楽しいよ!
ただね。
ずっと、あたしはこういうみんなを見てるだけだったから。
あたしはこうやって、いっしょに笑える仲間がいなかったから。
ちょっとした、こんな少しの瞬間も、今まで持ってなかったから。
すごく、すごく……うれしいの。
「今日ナオちゃん、なんじくらいにくるの~?」
「たぶん午後からだと思うけど……もし来れなくても、わたしから言うね」
きっとパーティー、ものすご~く楽しくなるんだろうな!

