もし君がこの町の、この学校を選んでいなかったら。

もし君が前の場所で今までどうりやっていけてたら。

もし。もし。そんなことを考えていると、きりがないほど、君との出会いはホントに運命じゃないかって思うんだ。

運命とか、信じるたちじゃ、あまりなかったけどその考え方も君に出会って変わったかもしれない。

いや、変わったんだ。

運命は、きっとどこかに存在する。

あたしが生まれてきたのも。君が生まれてきたのも。

あたしと君が出会えたことも。全て。

あたしの大事な・・・・・・・・・・・・・・・


雪が降る季節。

この町は、雪が毎年多く降る。

でも、雪が好きなあたしにとっては、嬉しい時期。

もう、あと少し先に控えた2学期の終業式。

みんな、冬休みまじかということで、そわそわしているのが良く分かる。

あたし、沢波紅(さわなみべに)はというと、学校が終わることを少し寂しく思ってたりなんかもしてたり・・・・・。

「べーにっ!」

「緒里、遅い。」

「ごめんごめん;;」

走ってやってきたこの方。

あたしの親友の1人である、新山緒里(にいやまいおり)。

さばさばした性格が、あたしと良くあって、すぐに仲良くなった。

そしてもー1人。

「ごめーん;;待った・・・・よね・・・・・??」

「おそーーーーーーいっ!」

「緒里は波那のことなんにもいえんでしょーが!!」

「ちぇ。」

「ちぇ。じゃないし。」

緒里の少し後からやってきた、伊寄波那(いよりはな)。

おとなしめの性格ではあるけどおもしろい子で、緒里と同じくすぐに仲良くなった、あたしの親友の1人。

「かえろー」

「だね。」

なんでもないような会話をしながら帰り道をひたすら歩く。

3人で話してるのは楽しくて、すぐに分かれ道。

「じゃ、またあした´`*」

「うん、ばいばーいっ」

「ばいばいっ」