超能力者だけの世界で。



「悪いな。落ち着かないところ。」

「闇原さん。どうしました?」

「俺の部屋に来て欲しい…。紹介したい奴がいる。」

「はい。」


エレキは黒也の部屋に一緒に入る。


部屋の中は綺麗に整頓されている。
モノクロ調の家具が多い。


そして磁波エレキは、
視てしまったのだった。


闇原黒也から連想できない光景がそこにはあった。


「あ…闇原さん?何を仕出かしたんですかっ!!」

「ち、違う!勘違いするな!!」


黒也は慌てて否定する。

冷静になろうともなれない青年がソコにいた。


そこには、1人の女性が黒也の部屋の床で大の字で寝ていたのだ。

茜色の髪。半袖、短パン。
気の強そうな感じの女性。


「勝手に男の部屋で大の字になって寝てんなよ!!はしたない!!」


黒也は大きな声で説教する。
すると、目を擦りながら、起き上がる。


「黒也。おはよう。」

「たく…。いい加減にしろ。だいたい、お前はな…」

「あー!!磁波カンジの弟だ?」


黒也を無視してエレキに目を向ける。

黒也は呆れていた。
エレキは軽く頷いた。



「私は火野 愛紗。よろしく。」