超能力者だけの世界で。


―多彩町・南区―


多彩荘。闇原黒也の部屋。



「あの~闇原さん。ケータイ鳴ってますよ?」

「あ?本当だ。」

「実は、闇原って機械音痴なんだよ。」

「そうなんですか?澪原さん。」



炬燵に4人で入っている。

闇原黒也。
澪原水流。
磁波エレキ。
風霧瞬牙。


青崎氷河が危険である事など知らない。


黒也は携帯電話をポケットから出す。


「はい。闇原です。
破流さん、どうしたんですか?」


南区代表の時田破流からである。


「あ…?わかりました。行きます。」



中央区のある場所に行くように言われる。


黒也は炬燵から出て、コートを羽織った。



「どっかに行くんですか?」

「ああ。」

「俺も行きます。」



エレキも炬燵から出る。
少年は嫌な予感を感じていた。

黒也と共に外に飛び出した。