超能力者だけの世界で。




「あれ…?何処行ったんだ…?」



氷河達は青年の後をつけて細い路地に入る。



「大丈夫ですか?雹夏さん。」

「ごめんなさい…。私、体力無くて…」

「じゃあ、こうしましょう!!」

「青崎さん!?」



氷河は雹夏を抱き上げて、
所謂、お姫様抱っこというヤツだ。


雹夏は顔から火が出るように恥ずかしかった。

でも、逆に嬉しかった。



「追いますよ?雹夏さん。」

「はっ…はい…。」



(何か恥ずかしい…。
人生で初めてだよ…こういうの。)