超能力者だけの世界で。



「あれ…?アレは!!」



黄色の髪の青年が目の前を横切った。


何処かで見たことがある。

白い服が、血だらけ。


『風霧 瞬牙』の件の時に会った事を思い出す氷河。


また、さらに傷だらけ。




「あれ、磁波カンジさんですよね?」

「あの、追っても良いですか?雹夏さん。」

「はい。一緒に行きます。」



2人は白い服の青年を追うことにする。


磁波カンジ。
磁波エレキの実の兄と聞いている。


しかし、あの時以来、
エレキの前に姿を現してはいない。



(アイツ…、何か知ってるんだろうな。きっと、危険な事だ。)