超能力者だけの世界で。



「まだ…。」



磁波カンジは膝をついた。
ボロボロな体はもう悲鳴をあげている。


能力を使うにしても体力は、限界に達している。


エレキはカンジに近づいた。



「大丈夫かよ。」

「ああ。お前にやってもらいたい事がある。」

「コレは?」



エレキはカンジから、何かの薬をもらう。



「改造された能力を元に戻す事ができる。アイツを弱らせてから、これを口の中にぶっ込んでやれ。」



カンジは立ち上がって、
瞬牙との体術バトルを始める。


エレキはポケットの中に薬を入れて参戦する。


瞬牙の蹴りの威力は、風の能力によって増加している。

防いでも遠くに飛ばされる。



(動きが速すぎる。)



相手の隙が見当たらない。

黒也と水流、氷河も、次々と攻撃に入るが…

瞬牙は、能力で強風を巻き起こし、3人を飛ばす。



「エレキ…。俺が隙を作ってやる。一発かましてやれ。」

「…。」

「助けるんだろ?」

「ああ。」