超能力者だけの世界で。



(磁波カンジ…どうしてココに…)


エレキは久しぶりに兄、
磁波カンジの背中を見た。


ボロボロで。
今にも倒れそうな姿で。


見ていられなかった。



「助けるぞ。」

「は?」

「助けるんだろ?奴を…」



少年は違和感を覚えた。

昔の磁波カンジは、
こんなに他人の為には動かない。


「兄貴…なのか?」

「俺は正真正銘の磁波カンジだ。お前を不幸にしてしまった者だ。」



カンジは堂々と言う。

青年は手袋を外す。
白い電気が体全体に帯びる。

兄の能力を使う所を初めて見た。


(白い電気!?)



エレキとは逆の色である。


カンジは、
瞬牙に攻撃をしかけた。

体術で相手を翻弄する。

足に物凄い量の白い電気を集めて瞬牙の体に一発入れる。



「アレは…磁波カンジだ。」

「あの人も物凄く速くないか?」



闇原黒也と青崎氷河は、
途中から、乱入して来た青年を見る。

磁波カンジ。

その姿を初めて見た。

澪原水流は初めてでは無いが、
違和感を感じていた。



(そうか。コレが…本物の磁波カンジ。)