超能力者だけの世界で。



エレキは瞬牙の能力を、
一時的に封じたが、
彼の力は直ぐに発動する。


後ろに跳んで距離をとる。


相手は刃物を持っている。

エレキの能力なら物質や能力を破壊できるが、その物に触れないと駄目だ。


黒也と氷河は、
能力で造ったモノで応戦する。



「コイツ…。動きが半端なく速い。」

「闇原。彼は元・忍者の家系の人間だ。気を付けて。」



輝空 星は言う。
星は多彩町を仕切る人間である。個人情報を知らない筈がない。


ナイフ一本で人を殺せる訳である。


ここにいる青年や少年よりも、
実戦経験も豊富な筈だ。



「瞬牙。今のが本性なのか?」

「何…言って…」

「どうなんだ?」



エレキは変わってしまった瞬牙に問いかける。

話が通じない事は分かっていた。

でも、もしかしたらあの時の瞬牙は彼の中に存在しているかもしれない。


「エレキ…。」

「お前はあの時の瞬牙だな?殺されて救われたいのか?」

「エレキ…殺さないでくれ!!」

「わかった。皆さんも分かってくれました?」

「ああ。」



一瞬だけ瞬牙は自我を取り戻したが、また人格が変わってしまったようだ。

エレキは答えが聞けただけでも、良かったと思う。



「絶対、助けてやるよ。」



これ以上、能力で苦しむ人を見たくないからだ。