辺りを見渡すが人の気配は無い。 自分の足元を見た。 (影…。そんな事無いだろ…。自分の影に視られてる?) 少年は、 つけている薄い生地の黒い手袋を外す。 手には、黒い電気がバチッバチッと走る。 しゃがんで自分の影に手を置いた。 電撃が地面を走る。 「っ…!!」 影の中から飛び出て来た。 黒い髪で紅く鋭い目。 黒いスーツを着ていて、 白いコートを羽織っている。 「お前だな?新しい奴は。」 「へ…?」