ドクンッ…


勢いよく心臓が跳ねる。


近付けていた顔を離した悠哉さんは、柔らかい笑みを浮かべた。



「そ、それって……一時的に一緒に住む…ってことですか?」


一応、来年は受験勉強を頑張って…大学に進学するつもりだし…


私が大学生活をする間の同居…ってことなのかな…。


「俺としては、“一時的”っていうより、“ずっと”がいいな…。」


「ず、ずっと…!?」


悠哉さんの言葉に、パチパチと瞬きを繰り返した。


「ということは、無期限の同居でしょうか…?」


「そうだな。同居…っていうよりも、もっと親密な関係になるかもしれないけどさ…。」


「へ…?」


それって…
どういうことだろう…?


疑問符を浮かべると、悠哉さんは私の頭にフワリと手をのせた。