「あ、あの…えっと、本当にありがとうございます…。」


アタフタしながら言葉を返すと、悠哉さんは笑顔のまま、スッと自分の人差し指を立てた。



「それと、もう一つ。陽菜に渡したいものがあるんだ…。」


「えっ!?」


思わぬ言葉に驚きの声をあげてしまった。


も、もう一つ…?


今、こんなに素敵なプレゼントをもらったばかりなのに…。


一体なんだろう…?


疑問に思っていると、悠哉さんは私の手をとって、その上に小さな紙袋をのせた。


「開けてみ?」


「はい…。」


何が入ってるのかな…?


気になる気持ちを抱きながら、紙袋を開けた。


「あっ…」


私は目を見開く。


中に入っていたものを、ゆっくりと取り出して、手のひらに置いた。


「これ、鍵…ですよね?」

「ああ…。」


でも、何の鍵…?


うーん…と考え込む私に、悠哉さんはフッと笑った。


「それ、今度…俺が住むマンションの部屋の合鍵だよ…。」