「俺も…寂しいよ。」
甘い香りに包まれる中、悠哉さんの声が耳元で響く。
「もうすぐ同居生活が終わるっていう、実感がわかないぐらいだし…。でも…」
そう言うと、悠哉さんは抱きしめていた体を少し離して、私に穏やかな視線を向けた。
「この生活が終わっても、俺たちが会えなくなるわけじゃないよ…。」
スッと伸びてきた手が私の頬に触れる。
「それに、離れても…俺と陽菜は、お互いを想う特別な絆で繋がってる…。そうだろ?」
優しく微笑む悠哉さんに、私はコクンと頷いた。
「そうですね…。」
ジワッと心の中に広がる温かさ。
気付けば、私も笑顔になっていた。
確かに、悠哉さんの言うとおりだ…。
全然、会えなくなるわけじゃないし、心だって…繋がってるもんね…。
そう思ったら、沈んでた心がフワッと和らぐのを感じた。


